mopemopekoron’s diary

イケメン舞台に苛まれてる生活(ツラいけど楽しい)

アリスのままで


ジュリアン・ムーア主演
若年性アルツハイマーに罹患してしまった女性のお話です。
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50代という若さで若年性のアルツハイマーにかかったアリス。
今まで普通に覚えていた単語や場所・娘の名前すら忘れてしまいます。
家のトイレの場所が分からず失禁してしまうシーン、記憶が失われていくことへの恐怖から夫に気持ちをぶつけてしまうシーン。
その他たくさんの見ていて辛い展開が。

会社の先輩のお母様が同じ病気で通院されていて、先輩自身からその状況を聞いた事があります。先輩も突然夜中に起こされて泣きつかれたり、いう事を聞いてくれなかったり毎日大変な思いをしているそうで、その時は半分泣きそうだったのを思い出しました。

そんな中この映画を見たので、なんだか涙が出てしまった。人が死ぬとかではないけども、病気によって大切な記憶が失われ、当たり前ができなくなる。
家族も分かっていてもやはり苛立ちや不安・戸惑い、ストレスを感じてしまう。
とても難しい病気ですよね。
劇中でいっそのことガンの方が良かったというセリフが印象的でした。

ジュリアン・ムーアはこの作品でアカデミー賞主演女優賞を獲ったそうですが、本当に最初の元気な頃〜最後の進行した姿まで、視線1つ・シワひとつから演技をしているようで素晴らしかったです。
久しぶりに映画の演技で感動しました。

結局治らない病気なので、結末らしい結末はありません。個人的にそういうお話はあまり好きではないのですが、それでも少し考えさせられる、心に残る作品でした。